ブータン Bhutan
GNH 世界一を目指す国
GNH=Gross National Happiness (国民総幸福量)

タクツァン僧院 ②
(Monastery of Taktshang ②) 

タクツァン僧院②では、僧院の手前の展望台にたどりついてからの、見事な僧院の外観等を、余すところなく?ご紹介します。
といっても、中は、カメラ類は、厳重に持ち込み禁止で、入り口のところまでですが。

一時間半ほど(相当早いと言われました)のトレッキングの末、僧院にやっとたどり着きました。標高2400mから、3100mまで、ひたすら一気に登ったことになります。
寺院では、4つの部屋を見学することができました。歩き方には、普通は、展望台までしか行けないと書いてありますので、ずいぶんオープンになったということでしょう。

最初のお堂は、虎に乗ったリンポチェ(パドマサンババ)像があるお堂で、その横に、覆いで隠されていましたが、パドマサンババが瞑想した洞窟がありました。

2番目のお堂が、グル・スンジェンの部屋で、しゃべったと言われる仏像があります。

3番目のお堂は、最初に入ったお堂の上にあり、そのお堂の床には穴があって、蓋を開けると、グル・リンポチェが瞑想したという洞窟を見下ろすことができます。お坊さんが、丁寧にも、懐中電灯を貸してくれます。
堂内には、グル・リンポチェ像と八変化相の像があって、両脇には、インドと、チベット出身の妃が並んでいます。
僧侶の方が、聖水(自然の薬)を施してくれます。左手に受けて、半分いただき、半分頭につけるとご利益があるとのことでした。聖水の味は、錆びた水のようだったのですが(色も)、大丈夫だったのでしょうか。
そして、金の文字で書いた経文で頭をなでていただきます。
日本のパワースポットとはケタの違うパワースポットでした。

4番目のお堂には、阿弥陀如来像を中心におどろおどろしい仏様達が並びます。おどろおどろしい姿をした像は、ゴンデューとガイドさんは言ってましたが、歩き方には、ヤブユムとあるようです。いわゆる男女2体が合体した歓喜仏です。

ロケーションといい、寺院の中といい、忘れることのできない経験でした。

僧院の前の展望台に着きました。
目の前に谷があって、そこを超えるといよいよ僧院です。
100mぐらい下って、また100mぐらい登ります。
歩き方では、観光客はここまでと書いてるのですが、どんどん前に進みます。
目の前の谷を降りるのは怖いです。
手すりもないし、下を見ると、そのまま、まっ逆様に落っこってしまいそうに感じます。
下を見るな!というガイドさんのアドバイスがあり、無事乗り切ることができました。
下る時、あんなに細いと思われた道が、帰りに登る時は、広々とした道に感じました。
不思議なものですね。
上を向いて歩こう!
それにしても、よくもまぁこんな所に僧院を作ったものです。
下から見上げたところです。
カメラは、僧院の下の警備員のいる小屋に預けます。すぐ目の前が僧院です。携帯なども預けることになります。
結構厳重です。
かつて、欧米人が仏像の写真を撮って、それを粗末に扱ったことから、ひじょうに厳しくなったと聞きました。。
僧院に近づいてからの、最後の谷越えが、もっともスリリングだったでしょうか。
周りの山々にも僧院がたくさんありました。さらにどうやって行くのでしょうか?
僧院の前の谷には、滝が流れています。
谷と道が交差するところには、水力マニ車が、チンチンと音をたてながら、回っていました。
最後に一枚。よくぞここまで行ってきました。
満足度200%。